とどのパラレルワールド

そう、メッセージとは、人によって受け取り方が違うもの。

その意味するところは、一人一人、完全に違うのだ。

僕は、ヒカリに照らされた。

心が洗われた。

僕は、もう彼女を離さない。

太陽「うふふ。作戦成功！」


出るんかい！！

その日から、僕は

歌手になることに決めた。

正確には

手紙を出すときに約束したけど

本当は

ヒカリさえ手に入れば、あとはどうでもよかったんだろうな…

僕は、飢えていた。

そう。選ばれた人は違うから。

僕はそうでないから。

だから。

うん。ひとつ言うとね。

あの〝身を任せて生きる〟っていうのが


何か感じたんだ。

とてつもないものを…。


一体運命って何なんだろう？

僕は、拙い発声練習を始めた。

すべては、太陽に届くため。

でも、届くためには届けなきゃ…。

太陽「心を強く持って！」

そう言われている気がして

僕は、孤独と愛が、不思議と混ざっていくことを感じた。

現実問題は

オーディションに対する恐怖

そして、大学をどうするのか。

僕は、技術の専門書は嫌いなんだよね。何書いてあるのかわからないし。

初めてのヒカリのライブ。

僕は、彼女に会ったんだ。

それはそれですごいことだけど

その時告白しとけばよかったのに。


届「できるか！」

太陽「うふふ。」

ってね。

頭ん中でぐるぐる回る

ヒカリの〝FEEL〟

流れゆく雲を見つめて

僕は、決心した。

強くなろう。

世の中が確かに地獄に思えた。

都心のビルは、何者も受け付けない〝エリート権威〟に満ちていた。

本当は僕の気持ちの投影物なんだけれども。

その時は分からなかった。