2014年07月08日

宇宙(そら)の冒険 Part41 ~歴史の加速~

賢三「私の地球では、産業革命期でもそれ以上いたらしいから。」

宇宙「ってことは、この時点で、進歩と人口は加速しているよね。」

賢三「一体誰が…」

さっちゃん「わたしかも・・・(・∀・)」

2人「えーーーーーーーーー|д゚)…ってもういいか、このりあくしょん。」

さっちゃん「正確にはね、先祖が、だけど。」

賢三「8億なら、人口爆発って言わないね。」

さっちゃん「PCのもとは、1970年には当然あった。でも、知識戦争と、度重なる学者たちの独占、隔離、差別区別・・・なぜ100年もの間、コンピューターの発達が遅れたのか…」

2人「ま・・・まさか|д゚)」
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2014年07月09日

宇宙(そら)の冒険 Part42 ~英知の崩壊~

さっちゃん「そのまさかよ(笑)」

2人「|д゚)」

さっちゃん「人類はやっちゃったの( ;∀;)」

宇宙「だーーーここにも核兵器だ――――!」

さっちゃん「それは、あなたたちの言う、第3次世界大戦ね。私の世界では、英知の崩壊と呼んで、悲劇の歴史となっているの。」

宇宙「い…いつ起こったの?」

さっちゃん「2030年よ。」

賢三「私の聞いた未来より15年遅いな…。」

さっちゃん「というか、異常だったの。裏では、分断された研究がいろいろ進んでた。でも、裏で、誰も知らない代物を使って、全人類淘汰計画が進行していたの…」

2人「ソレッテマサカ・・・|д゚)」
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2014年07月10日

宇宙(そら)の冒険 Part43 ~情報独裁宗教~

さっちゃん「そう、それが情報通信よ。衛星とか宇宙開発だとかいうニュースは、日本でも飛び交っていたわ。で、いろいろ当時やってたんだけど、まさか、インターネットなるものの基礎が、悪事のみに使われてたなんて…。」

宇宙「まさか、独裁的支配者の権力がここまで強かった…」

さっちゃん「どうしても、残ったのよ。技術革新がもたらす戦争という悲劇。隔離した施設で、研究者たちは細々と通信衛星の研究をさせられてたわ。」

賢三「もはや、世界中の研究員が、何かの独裁宗教か…」

宇宙「切り離されたものは、必ず世界に牙をむく・・・」

さっちゃん「その通り。だから、進歩を嫌った私たちは、その名の通り、進歩の影によって…。」
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2014年07月11日

宇宙(そら)の冒険 Part44 ~介入、飽和 そして~

宇宙「じゃあ、私たちの歴史は、進歩が良いものとして普及するようにプログラムされていたものなのか…」

2人「マ・・・マサカ|д゚)」

さっちゃん「お察しの通りよ。でも、私たちの世界のみがそういう介入をしたわけではないでしょうね。」

賢三「それだけでは説明がつかないほどの、歴史の隔たり…。」

宇宙「ポイントは、2度の船世界大戦の後、人々が技術を忌み嫌うようになったこと。政治的に、技術を好むものは、異端審問させられた。ガリレオの再来か…。」

さっちゃん「21世紀になっても、私たちは、あなたたちも知ってるような、江戸時代や明治時代のような木造の家が多かった。2010年の世界技術革新奨励条約によって、どこの国でも、今まで見ないスピードで、技術が進化していった。人々は踊るように喜び、やっと、旧近代どまりの技術だけでなく、情報時代の技術をも取り入れていった。」

宇宙「でも、それは、幸せを告げるだけのものではなかった…」
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2014年07月12日

宇宙(そら)の冒険 Part45 ~争いは無くならない? 順序と事実~

さっちゃん「まさかよ?まさか、ここまで期待させといて、技術の暴走って何よ。」

宇宙「僕らの時代では、割と緩やかなリベラリズムがヨーロッパから発祥して、ごく自然に人々に技術とは何かが受け入れられていったんだ!」

賢三「私の時代でも、進歩の加速と核発電の懸念はあったが、この当時は、うまくいってたように思う。さっちゃんの世界よりは。」

さっちゃん「私の世界で起こった出来事、それは・・・」

2人「・・・(・∀・) それは?」

さっちゃん「すべての大地が、跡形もなく焼き尽くされる恐怖・・・」

2人「ぞわーーーー(゚Д゚)」
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2014年07月13日

宇宙(そら)の冒険 Part46 ~科学の洗脳 ☆技術の統合バランスの難しさ☆~

宇宙「何で?なんでこんなことが起きるの?」

賢三「技術の統合と、バランス…なんて、なんて難しいんじゃ…」

宇宙「賢三じーさんの世界が、決して失敗じゃなかった…これだけは確かだね。」

さっちゃん「私の世界が犯した過ち…。ケンゾーの第2次世界大戦の状況と、とっても似てるの…」

宇宙「ここで、賢三じーさんの世界の前戦争か・・・。」

さっちゃん「まさか、びっくりした。話には聞いていたけれど。起こったのは、世界中の洗脳。科学こそ最強の英知、科学こそが神。技術の前に、人間はただの塵におなじだって…」

賢三「起こったのは、アウシュビッツのようなことか・・・」
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2014年07月14日

宇宙(そら)の冒険 Part47 ~植民地運動の残留~

さっちゃん「当時から、人々は、8億強にこそなってたけれど、ケンゾーの世界で言う、途上国の人々は、なぜか、中世の歴史の兼ね合いで、人口が急発達しなかったの。植民地騒動も、それほどではなかったらしいわ。」

賢三「で、今になって、それらが爆発。遅ければ遅いほど、影が強くなっていたのか…。」

さっちゃん「2人の世界では、優秀な人権運動があったと思うの。すごく必死に考えて、だから、近代思想がうまく根付いた。日本の歴史はあんまし変わってないようだけど、植民地運動が、2人のときは、自由主義の副作用として発生したのに対し、私の世界では、中世の延長作用として働いていた気がする。歴史自体は、2人のものと変わらないはず。でも、こうして見ると、鍵の歴史は一致しても、変えきれない周囲の歴史が、この状況を生んでいるのかもしれない。」

宇宙「まずいことに、そういう歴史は、後ですごい反動を生んでくる…。」

賢三「私の人口爆発もしかり。より早く、そのミニチュア版を経験しておれば、こんなことには…。」
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2014年07月15日

宇宙(そら)の冒険 Part48 ~科学で地球を屈服!? ☆歴史は繰り返す☆~

さっちゃん「地球は、焼け野原…という映像を見せられ、人々は、混乱した。敵国の役をした工作員など、国同士の憎しみを情報操作で増大させながら、地球は、飛行機械と火の海。自然が残ったのは、ごくわずか・・・」

賢三「私の国では、化石燃料の膨大な発見と、120億人の巨大な工業化運動によって、地球規模の異常気象を起こした…。爆弾なぞ落として焼き尽くしたら、それこそ・・・」

さっちゃん「独裁者どもも馬鹿じゃなかったということね。絶望…。無もなき彼が与えたかったのは、これなのよ。我々の科学は、強大な地球を屈服させることができる。なぜ…こんなことが起こってしまったの。」

宇宙「僕の国には、こんな格言があります。歴史は繰り返す・・・と。」

それは、彼女の世界にも、賢三の世界にもあった。どの世界においても、それは法則や洞察として現れていたのだと…僕は思った。
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2014年07月16日

宇宙(そら)の冒険 Part49 ~人間だから選び取れてしまう〝歴史〟という真実~

賢三「食物は足りとるのに…。私の世界では、科学は、中世宗教を克服した英雄で、しいて言うなら核兵器が恐怖だったくらい。」

宇宙「その核だけは…この世界では?」

さっちゃん「いいえ。ケンゾーさんの世界では、1945年に、日本では、広島と長崎にそれが落されたと聞いたわ。私の歴史では、日本は、東京と大阪、アメリカ、中国、ありとあらゆる国々の首都が、焼き払われた。一瞬にして。」

賢三「私の世界が、この悲劇から世界を訣別させる、そう、夢が、反映されていた…」

宇宙「人間が…人間だから、これらの歴史は選び取れてしまう…。隕石が滅亡して終わり…それより過酷で、それより学ぶ余地がある。原始の頃より、私たちは、こうやって争いと学びを繰り返してきたっていうことなのか…。」

さっちゃん「その後、独裁者たちは、精神が病んでしまって、人知れずこの世を去ったと聞いてるわ。なぜこんなことが起こったのか、未だにわからないのよ・・・」
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2014年07月17日

宇宙(そら)の冒険 Part50 ~世界は消えてなくなる!?~

宇宙「ここまで来て思う。タイムマシンは、万人に使えるようにすべき…そんな見解もある。」

さっちゃん「今までの歴史が示しているように、皆、自分の足で歩けるところまでは到達している。問題は、変えられた歴史の周辺で、問題が起きているということ。ということは、タイムマシンが介入する速度を早めれば…」

賢三「もはや、世界は消えてなくなる…」

さっちゃん「かも。」

宇宙「いつ造ったの?タイムマシン。」

さっちゃん「最近よ。でも、1基、この世界にはもうあったの。2034年。私たちは、たった数百人を除いて、塵旋風のたつ、深い深い悲しみの星で、昼夜を過ごしていた。その頃、来たのが、その一基。彼は、当時この世界を訪れた未来の宇宙関連の機関の子孫の人で、我々の他にも介入してはいるけれど、ここまでになるのか・・・って。」

宇宙「来たんだ…。」
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